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愛してやまない器|不便なものって愛おしい。ゆで卵のためのエッグカップ

これからここでは、愛用している器の好きなところ、なんかいいなと思った使い方や、ちょっとした発見を自宅の器とお届けします。

使い方やお買い物の参考に、ちょっとした読み物として、眺めてもらえたら嬉しいなあと思います。



今回お届けするのは、エッグカップという器。ご存知ですか?

名前の通り、卵それもゆで卵をのせるための器です。


あまり日常で出会うことは少ないのですが、クラシカルなホテルの朝食でシルバー素材のものが使われていたりします。ゆで卵を割る道具のエッグカッターも一緒に出てくると、本当にうっとりします。

私が自宅で使っているのは、これとはまた違う、日常使いにするような陶磁器の器です。



幼い頃スウェーデンの知人の家に滞在させてもらったとき、朝食のゆで卵をのせて出してもらったのが、エッグカップとの出会いでした。使っていたのは卵を立てておけるリング状のでっぱりがある、プラスティックのスクエアプレート。卵はしっかり立っていてくれるし、卵の殻を置いておけるスペースがあって、何よりフォルムがかわいかった。キティーちゃんやピーターラビットの絵はないけれど、これが欲しい、と思ったんです。

お皿の上でゆで卵が転がるのも、割った殻を同じお皿に置くのも好きじゃなくて、ゆで卵というメニューも嫌いだったのですが、このプレートでゆで卵のトリコに。


(そんなときめく出会いがあったのに、お土産に買ったエッグカップは帰国時のトランクの中で割れてしまったのでした。。あれは泣けた。)

(少しずつ集めているエッグカップたち。ARABIA、Marimekko、ドイツあたりのビンテージ、TG GREEN、iittala。

 取り扱うお店が少ないこともあって、見かけるとつい買ってしまいます。)


大人になってからは Marimekkoやiittalaなどで見つけたものを愛用していましたが、ポップな模様が手持ちの器とはあまり合わず、ここ数年はずっと棚で温めていました。

しかし最近、ARABIAのエッグカップを揃えて、愛が再燃。ビンテージのRUSKAというシリーズで、ハットのような形をしているものです。濃いブラウンでしっかり主張がありますが、これが白いお皿にのせると、深みのあるブラウンが柔らかくなって、すごくかわいい。


(スタッキングができてるんだかどうなんだか、絶妙に安定しない。

 個別に買ったから、製造された時期が違うのかなあ。)


半熟よりもゆるくつくったゆで卵に、塩と胡椒を振りかけて、スプーンですくって食べる。バターと一緒にパンにのせても最高です。

離乳食の娘にゆで卵を作るのに合わせて大人の分も一緒にゆでればいいし、しばらくこのブームは続きそうです。


2way、3way…といろんなことに使える便利なモノはたくさんありますが、用途の限られた不便なものに対して、より愛着が湧くのは何故なんだろう。

これにしか使えないというものほど、モノとしての個性が強いからなのかな。

なくても困らないものこそ、ばちっと決断して買っているものだからなのかな。


エッグカップもキャンドルホルダーとして、ソースを入れる容器として、使えるとは思いますが、私はやっぱりエッグカップとして使いたいんだよなあ。


あ、でもポテトフライに添えるケチャップはRUSKAのエッグカップとよく似合う気がする。

今度試してみようかな。