雨の多いこの季節の、しっとりした風景に似合う、でも気分が上がるアクセサリーがあったら、嬉しい。
曇りの日に似合うことをコンセプトに作る、SŌKのアクセサリーは、そんな日の愛用品になるはず。
いつでもすっと手が伸びる、飽きのこないけれど、印象的な美しさ。
丸く小さなピアスを私はヘビロテしています。
学生時代は作ったことのなかったアクセサリーを、独立して作りはじめた、SŌKを主宰する鈴木 絵里加さん。
器や陶板など幅広いアイテムを生み出しながら、アクセサリーの制作も続けています。
「多治見の意匠研究所(陶芸の学校)時代はオブジェや花器をつくっていましたが、クラフトフェア出店にあたって、アクセサリーをつくりはじめました。
器もアクセサリーも、いらないと言えばいらないけれど、大昔から身に纏ったり、焼き物を焼いたりしていた。そんなところが興味深いんです。」
(リビングに飾られていた右側の大きなオブジェは、意匠研究所在籍時に作ったものだそう)
アクセサリーをつくるときは、食器には使いにくい、カラフルな釉薬を活かしたものが多くラインナップされています。
特にビビッドなものは、これまで様々な釉薬を試して見つけてきたもの。
ボツの方が多い中で、これはと思った色をストックしてきたそう。
(こちらはさくらんぼのような柔らかな赤と、ニュアンスのある黄色。どれもグラデーションが美しいんです。)
「丸いタイプ(上の写真)のものは、とても小さいこともあって、どのカラーを選んでも色んな人に似合う気がしていて。
普段ビビッドなものを身につけない方がチャレンジしてくれたり、色違いで集めてくださるお客さまも多いんです。
お客さまと一緒に悩みながら、この人はどんなものを選ぶんだろうと知れることも、制作の楽しみでもあったりします。
幼稚園の懇親会につけていきたいって言ってくれたお客様には、なるほどと思いました。」
確かに、落ち着いた色味のものは、セミフォーマルな機会にも使い勝手が良さそうで、そんなところも嬉しいポイントかもしません。
(鈴木さんご自身の愛用品たち)
器もアクセサリーも、自身のアイテムを積極的に使っているという鈴木さん。
「私自身ピアスホールがなく、イヤリング探しって難しいこともあって、ほとんどいつもSŌKのイヤリングを付けています。
器は他の方のものも結構持っています。自分が絶対に作れない木や土ものが多いですね。
SŌKのものだとボウルや小皿をよく使います。
小皿は人が来るときに取り皿として2枚ずつ渡したり、ボウルは副菜にもデザートにもいけるサイズ感で気に入っています。
息子のご飯にボウルを使うことも多いんですよ。」
美しくて心地よく使えるアイテムは、リアルな使い勝手からのブラッシュアップが重ねられてきたのかも、と感じました。
制作には自分なりの課題を作って、小さくてもいつもチャレンジをつくっているのだそう。
アクセサリー制作のテーマとしているのは色。工房ではカラーサンプルも見せてくださいました。
「季節ごとに色はすこしずつ変えていますが、基本的にはたくさんのパターンの好きな色を作っている感覚です。
焼き上がりの中から、いい色合いのものをピックアップするんです。
飽き性だから、色々作りたいと思うタイプで。
元はアクセサリーの比率が高かったのですが、年々減ってきています。
5年後くらいには、アクセサリー以外のものを作ってるかもしれません。」
実はアクセサリーを初めて見た時、美しいのにリーズナブルで驚きました。
「アクセサリーは落としがちだし、陶器だから割れてしまうけれど、それで嫌いになってほしくなくて。
買ってくださった方が割れても許せる設定を意識していて。
一部のパーツが破損した場合は、交換を受けたりもしています。」
SŌKのアクセサリーを見て改めて感じたのは、釉薬が生み出す色はとても魅力的だということ。
石や金属のアクセサリーとはまた違った美しい色たち。使ってみると、その魅力に気づくと思います。
そして、使い手にも寄り添った、優しい考えかただなと感じました。
今回は、SŌKのピアスやイヤリング、ネックレスに加えて、小さな器もお届けいただく予定です。
どなたも自分に似合うものをお探しいただけると思いますので、店頭でゆっくりご覧いただけたら嬉しいです。
6/8(土),9(日) 11:00~18:00 REFACTORY antiques
SŌK 鈴木絵里加さんのアクセサリーと小さな器をお持ちします。
アロマアイテム、和菓子やコーヒー、お花の販売、革小物のオーダー、お家相談も。
ぜひお立ち寄りください。
SŌK 鈴木絵里加さん HP / @svzvkierlca89
千葉生まれ。多治見意匠研究所を卒業後、東京の自宅兼アトリエで作陶。
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