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生活道具をつくりたいから始まった、小さく個性を持たせた器【三浦ナオコさん】

12/9(土)のREFACTORY antiquesの企画に向けて器を届けていただいた 三浦ナオコさん。

先日、伺ったお話を、記事にしてお届けします。


昔からある白の器 「白磁」を中心に、陶の器もつくられている三浦ナオコさん。


日本の古い模様などから着想を得てつくられている型物はつい手元に置いておきたくなるし、日々の定番に使えるプレートや飯椀は、シンプルだけれど愛着のわく器です。


東京でひとり暮らしをしていた頃、日本の古い家具や、作家ものの器を家で使うと、なぜか落ち着くし、暮らしがいい感じだなと思ったという三浦さん。

そんな生活にまつわる道具をつくりたいと思ったことが、陶芸家を目指した、最初のきっかけなのだそう。


 利用されるシェアアトリエの展示スペースには、三浦さんの器も並んでいます。



他の器と合わせやすくて、印象的な美しさもある。なんて絶妙なバランス感覚なんだろうと感じていたのですが、私の器にはあまり個性がないんですけれど、と三浦さんは言います。



「民藝運動を提唱した柳宗悦が好きで、アノニマスな(作家不詳の)美しいものが作りたかったのですが、

 つくる側に来たら、これは違うなと感じました。彼の話はモノを選ぶ側目線だったのかと。


 指の跡をあえて残したり、色々試して、今のバランスでやっています。


 もっと歳を重ねたら、個性のある器もつくってみたいです。」


三浦さんの美意識を宿した小さく個性のある器。

どこかに選ぶ側の目線もあるから、つい手に取りたくなるのかもと感じました。




器のイメージについて、クールだけれど、どこかかわいさがあって、日暮れ前の白い空みたいな色だなあと思ってたんですと言ったら、面白い話を教えてくれました。



「器に関する感想は、自分のことを言われてると思えと、先輩に言われたことが印象に残っています。

クールでかわいい器と言葉をもらうことがあるのですが、私自身も第一印象でクールって言われますけど、話好きだったりします。

制作するうえで意識はしていないけれど、渋くてかわいいものが好きだし、出身地の北海道は白っぽい空の日も多い。色のないものも好きです。


もしかしたら、そんな人間性やインスピレーションが出ているのかもしれません。」


 北海道の空。この日はガスが強かったですが、青くて、灰色がかっているところ、どこか似ているかも。



後半は、三浦さんがずっとつくる白磁と最近つくりはじめた器についてお届けします。

(後半はこちら

 

12/9(土) 10:00~17:00 REFACTORY antiques


三浦ナオコさんの器をお持ちします。パンやお花の販売、革小物のオーダー、お家相談も。

ぜひお立ち寄りください。


三浦ナオコさん @miuranaoko___


北海道生まれ。多治見意匠研究所を卒業後、岐阜県多治見市にあるstudio MAVOにて作陶

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