シンプルですっきりとした形に、美しく発色した色がのる、narumiyashiroさんの器。
どんな場面でも使いやすい、デイリーに使えて合わせやすい、気に入ったら買い足せる、色違いで数枚持つのにも良い…そんなことを大事にして、ラインナップをつくられています。
暮らしに合わせて数を増やすことができたり、残念ながら破損してしまった時に、買い直すことができたり、買い足せる自分のお気に入りがあるって、嬉しい。
ご家族のために買ったけれど、使いやすくて自分の分を買い足したい、と、店頭でお客さまからお声がけをいただいたことも。
暮らしに寄り添うスタイルは、まさに”日用品”を体現するブランドです。
こちらでは、展示に合わせて、取材をさせていただいたインタビューをお届けします。
(店頭にお持ちするアイテムのご紹介はこちら)
narumiさんのご自宅兼アトリエは世田谷の住宅街にあります。
工房という言葉からイメージする雰囲気とは違うエリアですが、都内のカフェやショップで展示をしたり、ファッションブランドのポップアップに出店したり、narumiさんらしい陶芸家のスタイルで活動を広げています。
「多様で新鮮な刺激や、それを求める人が多いことが東京の魅力だと思っています。
素敵な企画やお店がたくさんあるから、制作だけに集中しすぎるのではなく、何かをインプットしたり、外に出て人と話したりして、良いバランスが取れているかなと。
数年後はどこに住んでいるか分からないのですが、今のところ東京が合っているかな、というかんじです。」
(愛用品のmatt blackプレートは、食材がしゃんとするよう。)
そんなnarumiさんを体現するように、器は軽やかな印象。料理を盛り付けると、輪郭がパッと目立ちます。
どれも優しさを感じる色なのですが、しっかり主張があるから、料理が美しく見えるんだろうなと感じます。
「器は食材を盛るための道具なので、まずは食卓で使いやすい色であるということを大事に色もつくっています。
その上で生まれた、手仕事ならではの表情の違いや、釉薬の濃淡などをおもしろいと感じてもらえたらいいなと。
お客さまから、”ありそうでない色”と言っていただくこともあって、それはとても嬉しく思っています。」
定番アイテムを制作する傍ら、一点ものやスペシャルアイテムをつくられることもあるnarumiさん。
「どんなアイテムをつくるときも、日常的な使いやすさは常に意識していることですが、一点ものをつくるときは少しの遊び心を大事にしています。
深く考えすぎず、そのときの自分がつくりたいものを、手に任せてつくっているという感覚です。」
今回新たに作っていただいたインセンスホルダーも、一点もののアイテムです。
“自然物をイメージしたもの”とアイディアの種をお伝えして、あとはnarumiさんにお任せしました。
「角型と丸型、2つのインセンスホルダーを、小さなアートピースというイメージで作りました。
今回のイベントのテーマ(生物多様性)も意識しつつ、あまり作為的になりすぎないものを。
自然からそのまま切り出したようなかたちや、整いきらずにどこかに転がっているもの。
そこに可愛らしさを見出して、暮らしの中に添えてもらえたら楽しいのではないかなと思っています。」
揺らいだラインのフォルムが落とす影がきれいな角型、カヌレのようにも見える丸型、どれも、どこか隙のある形をしていて、思わず手で触りたくなります。
narumiyashiroさんのすっきりとしたプレートにのせると、またホルダーの揺らぎが際立ってきれい。
narumiさんの大事にされている使い心地と、ほんの少しの遊び心、一緒に店頭で体感してみてもらえたらと思います。
7/6(土),7(日) 11:00~18:00 REFACTORY antiques
narumiyashiroさんのインセンスホルダーと器、ハーブポットなどをお持ちします。
全体企画 生物多様性に合わせた生き物にまつわる展示もたっぷり並びます。
ぜひお立ち寄りください。
東京都内のアトリエを拠点に、2018年より陶芸作家として活動中。
“simple, basic, sophisticated.”をブランドフィロソフィーとして、手に取るたびに心が潤うような美しいものを作りたいと願っています。
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